アイドルマスター・ロケテ

panyo2ga2005-02-05

書くのが億劫でついつい後回しにしておりましたが、先週末に池袋サントロペで行われていた『アイドルマスター』のロケテストについて、個人的なレポートを載せておきたいと思います。


そもそもアイドルマスターとは何か。
ナムコが作っているアーケードゲームで、その名の通りアイドルをフィーチャーした内容になっています。
そしてクイズマジックアカデミー(以下QMA)のアロエ役、双恋雛菊らら役、うた∽かたの犯り逃げされたお嬢様役(名前失念)でお馴染みの落合祐里香さんが出演されています。


以上でございます。


ええ、これだけの乏しい予備知識でもって参加してきました。


元々行く気は無かったんです。
突発的にQMAシャロン様の熱に浮かされていた私は、QMAの同人誌がものすごく欲しくなったので池袋のとらのあなに行くつもりだったのです。
しかし池袋に行く前に食事をしようと渋谷の某めしや丼に寄りましたところ、食券をちゃんと渡したのにも関わらず空腹の最中見事に放置プレイをされてしまい、20分も待たされた後に注文を訊きに来た店員にブチ切れました。
何も食べずに返金してもらってからの出向でした。
そんな訳で、まずは食欲を満たすのが最優先事項だったので松屋にて食事を済ませ、隣にあるゲーセンでQMA2でも軽くプレイするかと寄った際にロケテに遭遇した次第であります。


時刻は14時をまわったところ。
その時点で既に「180分待ち」と表示されていました。
今日は用事もありスルーしようとも考えたのですが、この機会を逃すにはあまりに勿体無いと最終的な結論に至り、受付のおねーさんに整理券を受け取ってきたのです。


さて、プレイまでに要した時間は何時間でしょう。
整理券を受け取った時点では待ち時間はおよそ3時間です。
では実際にかかった時間はどれくらいだったと思います?
倍の6時間でした。


そりゃあね、
QMA2をプレイしてシャロン様を大賢者から青銅賢者に昇格させたり、
IIDX REDをプレイして片手でSP初段合格したり14Keysで何曲か筐体トップのスコアを塗り替えたり、ゲーセンを出てアニメイトギャラクシーエンジェルXのDVD-BOXを購入したり、ゲーマーズでミュージカル・ギャラクシーエンジェルの出演者がコメントしている映像が流れていたのでチラッと見たらミルフィーユ・桜葉役の人が出ていてロイヤル席が余っている理由に納得したり、とらのあなで同人誌を物色して何も欲しいものが無かったので手ぶらで出てきたり、ビックカメラおジャ魔女どれみナ・イ・ショのDVDを買おうとレジに並んでいたら順番を店員の手によって横入りされたので結局未購入のまま退店したりと、やろうとしていた事を全て片付けても尚順番が廻って来ないのも無理はありません。
いつの間にやら表示は300分待ちになり、19時頃には受付を終了していた模様でした。


シャロン様が予選3回戦であえなく敗退しQMA2のプレイを終了した19時半頃でしょうか、待ちに待った順番が近づいたというかむしろ数人すっ飛ばされており、急いで受付のおねーさんの元へ出向き整理券を見せました。
後でお呼びしますと言われ、待つ事10数分。
整理券を渡し、席が空くまで待つ事更に10数分。
店員のニイチャンに整理券持たずに着席したと思われ一悶着あってからコインを投入するまで更に数分。
30分程待ってようやくプレイを開始する段階に漕ぎ着けました。


カードの発行及びプレイ3回で1,000円はインフレにも程があると思うのですが、まあそれに納得して参加しているのですから文句も言わず黙って100円玉を10枚投入します。
そこで初回プレイの人にカードケースを配布しているらしく、"THE iDOLM@STER"の名が刻印された銀色のカードケースを頂きました。
カードケースは以前『田村ゆかりのいたずら黒うさぎ』の企画で製作されたピンク色のものがあるので特に必要はありませんが、とりあえず記念って事で未開封のまま大事に保管しておく心積もりです。


このゲームでプレイヤーはプロデューサーとしてアイドルをプロデュースしていくというのが大まかなコンセプトです。
まずはプロデューサーとしての名前を決めます。これはひらがな、カタカナ、英数字、そして漢字も使って最大6文字で決める事が出来ます。KONMAIポップンミュージックQMAよりも名前に幅を持たせられるでしょうが、その分センスが問われるところです。普通にプレイしたい方は狙った名前を付けなければ良いだけの話ですね。痛いハンドルネームの人はそのまま付けない方が無難でしょう。
なみに私は痛いハンドルネームをそのまま付けました。


そしてかまいたちの夜のようなシルエットだけの社長が何やらうだうだ言ってくるのです。右下のボタンでテキストをスキップさせる機能が付いていますが、音声が入っているのでこれも一応料金の内だと思い全て聴きました。校長先生のような長い能書きを話し終わった後に、プロデュースするアイドルを選びます。


9(10)人のリストの中から任意のパネルを選ぶとキャラの立ち絵と簡単なプロフィールが表示されるので、そこからアイドルを決定します。
これがもう予備知識が声優しかない私にとっては正直誰でも良かったのですが、落合祐里香さんで入ったゲームなのだからそれを選ぶのが順当でしょう。
しかしキャラが誰だかわからない!
パンフレットを見ても携帯版公式サイトを見ても声優のキャスティングなぞ何処にも載っておりません!仕方なしに某巨大匿名掲示板を利用し、それっぽいレスを抽出して情報を入手しました。翌日、パケット代を確認したらそりゃもう恐ろしい事になっておりましたが、6時間と1,000円をみすみす無駄に遣ってしまうよりはずっとマシです。
という訳で、お目当ての「萩原雪歩」を選択。


こいつの性格がアイドル志望のくせにえらい後向きな奴で、自分の属性に合わない私は1日目の選択肢をわざと間違ったベクトルに頑張りました。
しかしその場合は一日の終わりに社長が文句を言い、雪歩は更にしょんぼりして帰りと、てんで楽しくないので2日目からは真面目に選択していきました。


芸名も自ら名付けることが可能です。
こちらは10文字まで使えますので、更に幅が広がったといえるでしょう。
前日に『撲殺天使ドクロちゃん』の3巻を読み終えたばかりの私は「ひとり交換日記」という痛い名前にしてやろうかと思ったのですが、タッチパネルで押したところがQMAよりも少し上で認識されてしまったため、「と」が1つ上にずれて「ひそり交換日記」という別の意味で痛さ倍増になってしまいました。
カードはロケテverなので勿体無くて捨てられませんが、永久に封印したくなるような悲しさです。


順番が前後しますが、無事アイドルと出会いを果たしたプレイヤーはプロデュースを始めていきます。
最初は「レッスン」から。2日目まではこちらを選んだ人が多いと思います。
どれがどれだかわからない私はなんとなく「歌詞レッスン」を選択。内容は上記の正確な歌詞に合うよう、並んでいる文字をタッチパネルで並べ替えるという、QMAで言えば並べ替えクイズみたいなもんです。高ランクの評価を得るにはかなり速さが要求されるらしく、Bランク以上が出せませんでした。
2日目は「ポーズレッスン」を選びました。カメラの番号に対応した矢印の方向を選ぶ、記憶力と反射神経が試されるゲームです。これが意外とケアレスミスを招きやすく、わかっているのに間違えるパターンが数回ありました。ゲージをnormalにするのがやっとでした。goodにするにはかなりの練習が要求されるんじゃないでしょうか。


次に「コミュニケーション」を選びます、というか選択肢が1つしかなかったので強制です。
これこそアイマスの真骨頂、ゲーセンでギャルゲー!
誰がどう見ても王道的なギャルゲー以外の何者でもありません。相手と会話し、随所に挿入される選択肢によって好感度が増減するタイプの、古くはときめきメモリアルから受け継がれてきたギャルゲーシステムです。どうもフィーリングが合わないようで、真面目にやってもあまり評価が高くありませんでした。


そういえば2日目の最後にあった、「眠りなよ、永遠にね」みたいな選択肢には笑いました。そっちじゃない方を選んだのですが、後になってこっちを選んでおけば良かったとちょっと後悔しています。


にしても、よく動きますね、うねうねと。『ゆめりあ』はやった事ないんですが、あんな感じなんですかね?3Dグラフィックなギャルゲー未体験者ですのでわかりません。
台詞を聞いている間は手持ち無沙汰だったので、タッチパネルで首の辺りをなぞってたりしてました。タッチパネル式にしては珍しく、指が触れている間ずっと反応して波紋が広がってるんですよね。まるでノートパソコンの液晶を押しっぱなしにしているかのようでした。


最後の3日目はいよいよ「オーディション」です。
なんだか訳がわからないまま受けるオーディションを決定され、なし崩しに参加する羽目になりましたが、はっきり言って、システムがさっぱり理解できませんでした。
スレイヤーズのガウリィのような私のクラゲ頭では、ブームがどうのとか、3位以内に入賞だとか、審査員が飽きたら帰っちゃう職務怠慢システムだとか、何をどうしたら良いのかわからないまま漫然とボタンを叩いていました。
とりあえずメモリーだかなんだかいうルーレットは全部badでした。
もうね、「beatmaniaIIDX 9thstyle」に収録されていた「SWITCH」の最後のトリルかと。
いたずら黒うさぎのコーナー「ゆかりのスイッチ」というタイトルコールを聞く度にこの曲を想起してしまう私は病気ですか。
オーディションは見事に落ちたと思われましたが、何故か補欠合格という形で合格になりました。これは私のようなヘタレプレイヤーに対する救済措置なのでしょうね。


合格すると「TV出演」となり、写真撮影をする事が出来ます。何回でも撮影が可能ですが、実際にユニットカードにプリントアウトされるのは1枚きりなので頑張りましょう。私は適当なアングルで撮れたので放置していましたが、センターモニターであの痛い名前が踊っているかと思うと針の筵の上に座っている気分でした。やろうと思えば本人抜きの背景のみの撮影でも可能みたいです。オススメはしません。ファンが10,000人ついてランクFになりました。


そんなこんなで3日分を満了しプレイは終了と相成りました。1クレジットが1日分なので3日分です。丁度レッスンからオーディションまで、メインとなる部分は一通り遊べた事になります。
まずはユニットカードという、TV出演で撮影した画像が印刷されたカードが排出されます。これにはアイドルのデータが記録されているようです。1日目終了後に排出されたプロデューサーカードを再度差し込み、データを書き込んで終了。席を立ちました。ゲーセンを出たのが20時半頃と、1回プレイするだけでとっくに日が落ちた時間になっていました。


総評としては、よくある育成型のギャルゲーですね。わざわざゲーセンでやるようなものでもないんじゃないかと。
それでもアーケード仕様にしたのは、他の人とアイドルランクなどを競う点でしょうけれど、今回のロケテではそれも初プレイの人には強調されていない形でしたので、本稼動まで最終的な決断は下せませんが。
落合祐里香さんのためだけにやるのはちとキツイですなあ。それなら『ToHeart2』を購入した方がよほどコストパフォーマンスが良いでしょうし。


あ、そう考えるとQMA2でキャラを無理に育てたり特定の寮に入れたりするよりも、クララ(ゆかりん)が良ければGAでもD.C.〜ダ・カーポ〜でもより取り見取りだし、マロン先生(水橋かおりさん)が良ければ双恋でも君が望む永遠でもやればいいし、シャロンが良ければ・・・うん、ますみんはちょっと思い付かなかった。ますみんの演じたキャラってあんまり萌えn(ry
クイズよりも声優で入っちゃったゲームだからなー。アニメ&ゲームだけやれればいいですけど、(野球以外の)スポーツとか芸能とか興味ありませんし。雑学と学問は普通。


閑話休題
アイドルマスターに戻りますと、繰り返しになりますが本稼動後にならないと何ともかんとも。
1プレイ200円だと継続プレイはちょっとお財布に厳しいですからね。
カードもプロデューサーカードの使用期限が50回までしか使えないとか。これがバーチャファイターや鉄拳のように1回の対戦と同じように消費されると考えると、1日分のプレイで1回分消費ではプレイ回数が少なすぎますし、かといって一度の抜き差しでカウントされるならQMAの初回\200コンティニュー\100よりも超連コイン推奨設定になりますから、回転が悪く新規の客が付き難くなるんじゃないかと。
というか、あそこまで客を選ぶゲームだと設置店舗がQMA以上に少なくなりそうなのが一番問題かもしれません。やっぱり近所に入荷された方がモチベーションも保てると思うので。


色々と課題は多そうですが、個人的には慎ましく応援していきたい所存です、アイドルマスター


あー、久しぶりに長文書いたなーっと。