トラックバック
私は「トラックバック」というものをさっぱり理解しておりません。
トラックバックというくらいですから、トラックがバックするんでしょう。
間に助詞を挟んだだけではあまり理解の補助にはなりませんね。
つーか最初の変換が「女子を挟んだ」などとなったものだから、
危うくあっちの方へ妄想を膨らませてしまいそうになりました。
ともあれ、車のトラックが後ろに下がる(バックする)ということに決まってます。
他にトラックバックが存在するなら教えていただきたいものです。
トラックがバックする際、よく宅配業者のトラックにありがちなのですが
「バックします」
と音声が流れるタイプのトラックがあります。
それがどうしても私の耳には
「ガッツ石松」
に聞こえる訳です。
むしろ「ガッツ石松」を連呼していたら「バックします」と聞こえた奴がいて、
そいつがトラックに「バックします」に言わせるようになったと聞き及んでおります。
ここでちょっとまとめておくと、
トラックバック=ガッツ石松
という構図が成り立つのはご理解頂けましたでしょうか。
これでもまだ意味がわかりません。
ガッツ石松さんといえば、数々の名言で有名な方です。
「コーヒーをホワイトで」とか「恐いのが半分、恐ろしいのが半分」とか
「ラッキーセブンの3」とか「太陽が昇るのは右」とか。
常識にとらわれない豊かな発想で我々を驚愕させてきた数々の名言により、
嘉門達夫氏による曲や、本にまで発展するという成長っぷりです。
誰かが気付いちゃったんでしょうね。
珍言は金になる、と。
思えば言葉というものは実に強力なツールでありまして、
「きいてないよー」だの「ゲッツ!」だの「なんでだろう」だの、
たった一言で一世を風靡した単語など枚挙に暇がありません。
トラックバックという単語は、主にblog系のサイトで目にします。
blog系サイトは無料でスペースを貸し出しているところも多く、
誰でも気軽にスペースを借りて文章を書き連ねる事ができます。
その中から珍言が生まれる可能性を考えてみたところ、結論が見えてきました。
文章の中から珍言が生まれる。
それを収集し商業展開をすることで収入を得ようという魂胆なのです。
純粋に無料でスペースを貸し出すわけがありません。
貸し出しているレンタルサーバーは広告を掲載することによって収入を得ているのですから、
親切心による無料スペースではないのです、商売なのです。
インターネットの普及率は今や60%を超え、ネットで生まれる言葉も膨大なものになります。
私が知り得る珍言をいくつか紹介してみますと、
「小一時間問い詰めたい」とか「ぬるぽ」とか「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」とか
「うはwwwwおkwwwwwwww」とか「オンドゥルルラギッタンディスカー!!」とか。
これらは正に氷山の一角に過ぎません。
いち早く珍言を収集し、それを発展させることでぼろ儲けしようというシステム。
それがトラックバックの正体です!
どーん!!と喪黒福造がやっちゃってるくらいの勢いを感じていただきたい場面でございます。
もちろん「トラックバック」ではなく「ガッツ石松」という呼称もありますが、
語感の問題もありますし、何より人名を使うとトラブルの引き金になりかねない。
そういった経緯を経て現在の「トラックバック」という単語が広く使われることとなったのです。
まぁ、なんか横文字だと格好良いという理由もあるんじゃないでしょうか。